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20180318:一部資料を追加しました。
自由集会 W01 2018年3月14日 16:00-18:00 A会場
『画像認識・分類技術の生態学への応用と課題 ~特に機械学習,深層学習を中心に』
企画者:山北剛久(JAMSTEC)、岩崎亘典(農環研)、古川泰人(酪農大)
動植物を識別することや、数を数えること、量やサイズを測ることは、生態系や生物の動態を把握する上で最も基本的な技術である。近年、畳み込みニューラルネットワークを応用した深層学習や強化学習を組み合わせにより、画像認識が容易かつ高精度になり、物体の自動認識に活用されはじめている。講演では、こうした技術の基本的な概念の概説と、生物分布密度の推定への応用例、分類群や個体の特定の可能性、地図や植生図の自動作成の例はじめとする事例を紹介する。従来の調査等が容易になることや、大量のデータが得られることで、さらに、どのような研究展開が期待できるか、議論したい。
また、このような自動認識のためには教師データの準備が欠かせない。深層学習をもちいた機械学習手法を適用するためには、従来型の機械学習よりも多くの教師データの数が必要とされる。比較的自由に利用できる画像データセットは少ないが、大規模なもののうちImageNetを例に挙げると2017年5月時点で1419万枚の画像が登録され、21841の名詞に対応するラベルが付与されている。鳥で856、魚で566、植物で1666、木で993のサブカテゴリーが用意されており平均400枚以上の画像がサブカテゴリーにあるが、カテゴリーは種や機能群と対応しておらず、マイナーな生物は画像の数も少ない。一方で植生図や土地利用などの地図作成のための画像解析において、教師データに用いる地図は情報が公的に整備されているものも多いが、ライセンスなどの課題もがあることもある。こうした情報のデータベース化や教師データとするための準備、利用促進などの現状と課題についても議論したい。
集会の情報はhttp://zostera.web.fc2.com/ESJ65.htmlに掲載する。
・山北 剛久(JAMSTEC・資源) 「イントロ:非専門家に普及を始めた深層学習」[資料]
・山下 倫央(北大・情報科学)「深層学習を用いた定置網内の魚種推定」
・望月 優輝(九大・理)「認識技術の生態学への適用 〜ハクセンシオマネキ個体の空撮動画からの抽出とトラッキング〜」[資料]
・堤田 成政 (京大・地球環境)「大規模リモートセンシングデータをもちいた土地被覆分類」[資料]
・三好 邦彦(株式会社 Preferred Networks) 「地理情報へのDeep Learning活用の可能性と、学習データセットに求められる要件」[資料]
・岩崎 亘典(農環研)「Webリソースを利用したDeep Learning ~地図タイルを例として」
コメンテーター:
・土居 秀幸(兵庫県立大・シミュレーション)
・徳永 幸彦(筑波大・生命環境系)
・大澤 剛士(農環研)代読 古川康人(酪農大)
その他に深層学習に関連しそうな集会を以下に一覧します。 ESJ初と思われるディープラーニングの集会が一度に多数出現し驚きました! 関連集会をほぼずらしていただいたプログラム編成に感謝致します。 個別の発表など拾いきれなかった集会がありましたらお許しください。
自由集会 W10 3月14日 18:15-20:15 A会場
AIとITの間 〜生態学者が知っておくべき5つの技術〜
ガニエ拓也,八木浩樹(筑波大・生物科学)
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/W10.html
自由集会 W18 3月14日 18:15-20:15 J会場
「生態系機能・サービス・生物多様性の広域評価発展のためのリモートセンシング観測の役割・問題・展望-2018」
永井 信(JAMSTEC)・村岡裕由(岐阜大流域圏セ)・斎藤 琢(岐阜大流域圏セ)・奈佐原顕郎(筑波大/JAXA)
・生態系サービスの時間変動が知りたい:深層学習で大量の航空写真からアマモ場を抽出する
山北剛久 、袖山 文彰、ナパクワン ワンペッチ、渡辺 健太郎、仲岡 雅裕
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/W18.html
企画集会 T12 3月15日 17:30-19:30 I会場
Exploiting digital tools to generate new insights into behaviour and ecology
Adam Cronin (Tokyo Metropolitan University), Masato S. Abe (RIKEN AIP)
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/T12.html
自由集会 W26 3月17日 18:00-20:00 H会場
ディープラーニングが革新する生態学
伊勢武史(京都大・フィールド研/JSTさきがけ), 渡部俊太郎(京都大・フィールド研)
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/W26.html
シンポジウム S19 3月18日 9:00-12:00 J会場
機械学習が切り開く新しい生態学の世界
大野ゆかり(東北大・生命科学), 河田雅圭(東北大・生命科学)
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/S19.html