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生態学会自由集会 W19 2023年3月20日 17:00ー18:30

LT of LT:長期観測・時系列データ、ライトニングトーク

長期変動研究が短時間でわかるワークショップとして長期観測や時間変動に関する話題、気付きなどをLTにて一挙に発表し、議論します。

要旨: 長い時間スケールの観測もしくは高頻度な観測は、生態系変化の本質や大きなトレンドの解明に迫れる可能性がある。一方で各種生態系においての時間スケールに違いがある。 例えば、陸域の森林と海域のプランクトンとでは、一次生産者の動態に大きな環境応答の時間的な不一致がある。そのため、同じ長期観測といえど、異なる時間スケールで多様な生態系を一度に比較することでわかることも多いのではないだろうか。 また、長期観測で得られたトピック、あるいは大論文にはならないが気づいたこと、今後取り組むべき課題などを気軽に共有できる機会も行動に制約があるなかで、なかなか得られていない。 そこで、今回は長期観測の国際的取り組み、時系列データの解析、海域の近年の変化などについて短く紹介いただいたのちに、募集した方々を含めて短い事例やサイト等を紹介いただき、議論したい。 なお、この自由集会はJaLTER(日本長期生態研究ネットワーク)で企画するものである。 詳細は以下のサイトに掲載する。 https://yamakita3.github.io/ESJ70.html

LT発表者

地球観測と生態系・生物多様性観測の動向とネットワーク研究

村岡裕由 岐阜大学/国立環境研究所
<JaLTER高山>

広域・長期モニタリングデータに基づくトレンド評価の課題と機会

深谷 肇一 国立環境研究所
<全国 約170ヶ所・モニ1000シギ・チドリ類>

黒潮流域のサンゴ群落の魚類相の変化

佐藤允昭 水産研究・教育機構
<高知、奄美大島、沖縄本島、石垣島、西表島>

海鳥の移動経路・繁殖成績の長期観測および周辺環境との関係解明

小山偲歩・依田憲 名古屋大学大学院環境学研究科
<新潟県粟島>

市民調査で日本全国の里山の生物多様性を把握する
~モニタリングサイト1000里地調査の17年の成果と今後の課題~

藤田卓 公益財団法人 日本自然保護協会
<全国 約250か所・モニ1000里地>

冷温帯の老齢林における地上部バイオマスの長期変化

野口麻穂子ほか 森林総合研究所東北支所
<JaLTERカヌマ沢>

樹木(シオジ)の開花周期の変動

崎尾均 新潟大学佐渡自然共生科学センター
<大山沢(Ja LTER・モニ1000)>

野ネズミ発生予察調査によるエゾヤチネズミ捕獲数の変動傾向の長期的な変化

明石信廣 北海道立総合研究機構林業試験場
<北海道全域>

ヒグマの大規模長期モニタリング-全道スケール・30年以上のデータ蓄積-

日野貴文 北海道立総合研究機構
<北海道全域>

森と川をつなぐハリガネムシの長期・広域観測網の確立とその恩恵

佐藤拓哉 京都大学生態学研究センター
<京大 北海道・和歌山・芦生研究林、北大 天塩・雨龍・苫小牧研究林、農工大FM草木、九大 宮崎演習林、琉大 与那フィールド>

森林動態長期観測の維持・継続に向けて

黒川紘子 森林総研
<JaLTER小川>

コメンテーター

仲岡雅裕 北海道大学

トピックス

DAIMSに登録されているJaLTERサイトのワードクラウド(トピックス・観測項目)

参加募集

生態学会大会は大会プットフォームからZoomへのリンクをご利用ください(当日参加も可能です)。自由集会のみお申込みの方はメール等をご確認ください。 https://esj-meeting.net/registration_ja/

紹介するサイト(一部)

お問い合わせ

企画者 JaLTER科学委員会・担当:山北剛久(国研 海洋研究開発機構)yamakitat(あっとまーく)jamstec.go.jp

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